何度記憶をなくしても、きみに好きと伝えるよ。
そう、奏くんが家に招いて美香ちゃんについての話をした日以来。
「悠から聞いてるわ。桜ちゃんが、毎日来て綺麗なお花を置いていってくれてるって。ーー本当に、ありがとう」
「い、いえ! 私はそんな……!」
悠のお母さんに深くお礼を言われて、焦ってしまう私。
お礼を言ってもらうようなことをしているつもりはなかった。悠の怪我が一刻も早く治ってほしい。早く退院してまた学校で元気な姿を見せて欲しい。
ーーそして私の記憶を早く取り戻してほしい。
そんな一心で、私は毎日悠の元へと通っていたのだから。
「まだあの子の記憶は戻ってないみたいだけど、桜ちゃんが来てくれることは、喜んでいるみたい」
「ーー! そうなんですか……!?」
「ええ。この前嬉しそうに話してくれたの」
優しく微笑んで話してくれた悠のお母さんの言葉は、彼が記憶をなくして以来の最大級に嬉しいことが詰まっていて。
泣きそうになりながらも、顔が綻んでしまう。感動と嬉しさが入り交じって、変な顔になってしまった気がする。
「記憶をなくした悠だけど、改めて桜ちゃんを大切なお友達だと思っていると思うの。ーーだから、また来てくれると嬉しいわ」
「も、もちろんです!」
「ありがとう。じゃあ、またね」
「悠から聞いてるわ。桜ちゃんが、毎日来て綺麗なお花を置いていってくれてるって。ーー本当に、ありがとう」
「い、いえ! 私はそんな……!」
悠のお母さんに深くお礼を言われて、焦ってしまう私。
お礼を言ってもらうようなことをしているつもりはなかった。悠の怪我が一刻も早く治ってほしい。早く退院してまた学校で元気な姿を見せて欲しい。
ーーそして私の記憶を早く取り戻してほしい。
そんな一心で、私は毎日悠の元へと通っていたのだから。
「まだあの子の記憶は戻ってないみたいだけど、桜ちゃんが来てくれることは、喜んでいるみたい」
「ーー! そうなんですか……!?」
「ええ。この前嬉しそうに話してくれたの」
優しく微笑んで話してくれた悠のお母さんの言葉は、彼が記憶をなくして以来の最大級に嬉しいことが詰まっていて。
泣きそうになりながらも、顔が綻んでしまう。感動と嬉しさが入り交じって、変な顔になってしまった気がする。
「記憶をなくした悠だけど、改めて桜ちゃんを大切なお友達だと思っていると思うの。ーーだから、また来てくれると嬉しいわ」
「も、もちろんです!」
「ありがとう。じゃあ、またね」