何度記憶をなくしても、きみに好きと伝えるよ。
「毎年やってる祭りなんだよ。出店も結構あるし、花火もたくさん上がるんだー」
「へー、いいなあ……」
「一緒に行こうよ」
花火の情景を思い浮かべていた時、中井くんにとんでもなく嬉しいことを言われた気がして、私は思わず足を止めた。
「ーーえっ。一緒に……?」
「うん。俺たちまだ、デートらしいデートしてないし。行こうよ、一緒に」
ーーデート。
そういえば、私と中井くんは付き合っているのだから、お祭りデートをしたとしても、何らおかしくないのだ。
だけど、自分が誰かとデートをすることが、少し前の私からするとありえなくて。私は中井くんとのデートを、想像すらしていなかっのだった。
「行きたいっ……! 行く!」
そして、明後日のことを考えただけで飛び上がるほど嬉しくなってしまった私は、弾んだ声で言った。
「やった! 5時くらいから出店開くから、16:50に学校前集合でいーい?」
「うん!」
ーー中井くんとお祭り。
一緒に出店で遊んで、おいしいものを食べて、花火を見て。
なんて楽しくて、幸せなイベントなのだろう。
考えただけで心が躍ってしまう。
「へー、いいなあ……」
「一緒に行こうよ」
花火の情景を思い浮かべていた時、中井くんにとんでもなく嬉しいことを言われた気がして、私は思わず足を止めた。
「ーーえっ。一緒に……?」
「うん。俺たちまだ、デートらしいデートしてないし。行こうよ、一緒に」
ーーデート。
そういえば、私と中井くんは付き合っているのだから、お祭りデートをしたとしても、何らおかしくないのだ。
だけど、自分が誰かとデートをすることが、少し前の私からするとありえなくて。私は中井くんとのデートを、想像すらしていなかっのだった。
「行きたいっ……! 行く!」
そして、明後日のことを考えただけで飛び上がるほど嬉しくなってしまった私は、弾んだ声で言った。
「やった! 5時くらいから出店開くから、16:50に学校前集合でいーい?」
「うん!」
ーー中井くんとお祭り。
一緒に出店で遊んで、おいしいものを食べて、花火を見て。
なんて楽しくて、幸せなイベントなのだろう。
考えただけで心が躍ってしまう。