アイドル物語  ~あなたはどっちを選ぶ?~
~カフェ~ 


席についた後、私はココアを、朋美さんはホットコーヒーを頼んだ。
「僕に話したいことって何ですか?」

「私と社長は、継美君が女の子って知ってるわ。だから、私と二人っきりときはいつもの継美ちゃんに戻って大丈夫よ‼️」

「えっ‼️じゃあなんで社長は、私をマイラバーズに入れたんですか?」

「それは、あなたのお父さんからも聞いたと思うけど、マイラバーズの二人があなたがグループに入らないと解散するって言って聞かなかったし、社長があなたのお父さんから見せてもらった動画や写真を見て、長年勤めてきた私も見たことないような顔をして感動していたからよ。その後、私も見せてもらったけど言葉で言い表せないくらいすごかった。だから、私もどうしてもマイラバーズに入ってほしいと思ったわ。」


朋美さんは涙ぐみながら話してくれた。その姿から、彼女が真剣に仕事しているということがわかった。話していたら、店員さんがコーヒーとココアを持ってきてくれた。

「さぁ、これを飲んで落ち着きましょう。」

「ええ、そうね。」

私達はそれぞれ頼んだものを飲んだ。

「う~ん、美味しい‼️」

「そうでしょ。私も後輩に誘われて1回来たことがあるの。そのときに、すごく美味しくてあなたにも教えてあげたかったの。」

「そうなんですね。友達とも来たいな。」

「そうだった!もうひとつ大切な話があるんだけど、実はこっちのほうが重要なの。」

「なんですか?今、ものすっごく不安なんですが。」

私が不安に思っていると……
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