アイドル物語 ~あなたはどっちを選ぶ?~
「なぁ、継美。これから俺達、同じグループで頑張っていくんだから敬語を使わなくていいぞ。」
「いや、そんなことを言われても癖で抜けないんです‼️」
「じゃあ今日から敬語禁止令を出す‼️もし、敬語を使ったらジュース1本おごりな。今から開始だ‼️」
そして、いつもクールな涼太君が珍しく熱血になっているのを感じた。
「分かりまし……分かった。」
「はい、一回。」
「あっ、ごめんなさい!」
「いや、ごめんでいいぞ。ははっ、お前は、おもしろい奴だな。お前みたいな優しくて、おもしろい奴は、初めてだ。」
(あっ!涼太君が笑ってる!涼太君が笑ってるの見てると、めちゃくちゃ嬉しくなっちゃうな~)
「あっ、でも、ジュース1本おごらなきゃですね。」
そして私は、家に帰る前にひかる君のジュースも、ついでにおごろうと思い、買いに行こうとしたら、ひかる君と涼太君が同時に私の腕を掴んだ。