アイドル物語 ~あなたはどっちを選ぶ?~
「おい!ひかる、おまじないをかけてやるのはいいが、継美が苦しそうだったぞ。だから、もう少し優しくしてやれよ。そして、継美、そんなに緊張しなくてもいいぞ。俺からもおまじないをかけてやる。」
そう言って、涼太君が私の頭を優しく撫でてくれた。
(二人が私のためにここまでしてくれるなんていい夢すぎる!!夢なら早く覚めてほしい!!じゃないと、悲しすぎる!)
私は、夢かどうかを確認するために、二人にバレないように、そっとほっぺたをつねった。つねったところが、とても痛くて夢ではないことが分かった。
その瞬間、めちゃくちゃ嬉しくて、にやけてしまったが、二人にはバレてなかったので良かった。
「二人のおかげで緊張がだいぶとけてきたよ。僕のためにここまでしてくれて、本当にありがとう!」
私は二人を心配させまいと、笑顔で言った。
すると、二人はりんごのように顔を真っ赤にさせていたが、なぜ二人が顔を赤くさせていたのか分からなかった。
それから、しばらく三人で楽しく話していると、スタッフさんから呼ばれて、ドキドキの記者会見が始まった。