純真~こじらせ初恋の攻略法~
「俺のほう?なんで?」
藤瀬くんの表情が、意味がわからないと言いたいことを物語っている。
「藤瀬くんの気持ちにずっと気付かなかった私も鈍感だけど……私は藤瀬くんが私を好きになってくれる前から……入学した時から……ずっと好きだったんだもん」
やっと伝える事ができた私の気持ち。
藤瀬くんに言いたかった言葉を、やっと言葉にできた。
「だから……藤瀬くんの方が鈍感……でしょ?」
くすっと笑った私を、藤瀬くんは驚きで目を丸くしながら見つめた。
不意打ちの告白返し。
藤瀬くんはそれをどう受け止めたらいいのか分からなくなっているようだ。
それは突然告白をしてもらった私も同じなのに。
「橘……。本当に?」
少し震えているかのような藤瀬くんの問いに、私は思いっきり笑ってキッパリと断言する。
「私は藤瀬くんが大好きです」
そう告げると、ひゅ~と冷やかしの声が聞こえた。
たくさんの視線を感じて初めて、ここが花火大会の会場で、人込みの中だということを思いだした。
私と藤瀬くんは顔を見合わせて恥ずかしさを隠しながら笑い合った。
「行こう」
藤瀬くんはそう言ってもう一度私の手を取ると、人込みをかき分けて公園を出た。
もうずっとこのままこの手を放したくはない。
私はそんな思いを込めて、藤瀬くんの手をしっかりと握った。
藤瀬くんの表情が、意味がわからないと言いたいことを物語っている。
「藤瀬くんの気持ちにずっと気付かなかった私も鈍感だけど……私は藤瀬くんが私を好きになってくれる前から……入学した時から……ずっと好きだったんだもん」
やっと伝える事ができた私の気持ち。
藤瀬くんに言いたかった言葉を、やっと言葉にできた。
「だから……藤瀬くんの方が鈍感……でしょ?」
くすっと笑った私を、藤瀬くんは驚きで目を丸くしながら見つめた。
不意打ちの告白返し。
藤瀬くんはそれをどう受け止めたらいいのか分からなくなっているようだ。
それは突然告白をしてもらった私も同じなのに。
「橘……。本当に?」
少し震えているかのような藤瀬くんの問いに、私は思いっきり笑ってキッパリと断言する。
「私は藤瀬くんが大好きです」
そう告げると、ひゅ~と冷やかしの声が聞こえた。
たくさんの視線を感じて初めて、ここが花火大会の会場で、人込みの中だということを思いだした。
私と藤瀬くんは顔を見合わせて恥ずかしさを隠しながら笑い合った。
「行こう」
藤瀬くんはそう言ってもう一度私の手を取ると、人込みをかき分けて公園を出た。
もうずっとこのままこの手を放したくはない。
私はそんな思いを込めて、藤瀬くんの手をしっかりと握った。