純真~こじらせ初恋の攻略法~
人が癒されるような幸せな空間。
そこにはそんな温かな空気が広がっていた。
そのとき思ったんだ。
人の癒しを自分の手で作り出したいって。
将来を考えるようになって、こんなに心が浮きだったのは初めてだった。
調べていくと、おのずと自分の進むべき進路が見つかった。
「そっか。よかったな!」
藤瀬くんは私の進路決定を、自分のことのように喜んでくれた。
そして藤瀬くんも工業系の学校に進むことを教えてくれて、時間があれば二人で夢について語り合う。
将来どんな家に住みたいか、簡単な設計図を描いて、私が空間をデザインしていく。
子どもの遊びみたいなものだけれど、いつでもニコニコしながら藤瀬くんは聞いてくれる。
私はそんな時間が大切で、大好きだった。
ずっとこんな時間が続けばいい。
そう思っていたけれど、私の願いとは裏腹に時間は容赦なく過ぎ去っていく。
あっという間にクリスマスを迎え、年末になり、年が明けて私立受験が目前になった。
この時期になるともちろんのんびり連絡を取り合うこともできなくて、何日か音沙汰ナシになることもあった。
それでも私達は強い信頼関係と、お互いを尊重する気持ちがあるのだから大丈夫、と笑い合っていた。
無事、私立受験が終わり、公立に視点を向け始めたとき。
私はとあることに気付いた。
そこにはそんな温かな空気が広がっていた。
そのとき思ったんだ。
人の癒しを自分の手で作り出したいって。
将来を考えるようになって、こんなに心が浮きだったのは初めてだった。
調べていくと、おのずと自分の進むべき進路が見つかった。
「そっか。よかったな!」
藤瀬くんは私の進路決定を、自分のことのように喜んでくれた。
そして藤瀬くんも工業系の学校に進むことを教えてくれて、時間があれば二人で夢について語り合う。
将来どんな家に住みたいか、簡単な設計図を描いて、私が空間をデザインしていく。
子どもの遊びみたいなものだけれど、いつでもニコニコしながら藤瀬くんは聞いてくれる。
私はそんな時間が大切で、大好きだった。
ずっとこんな時間が続けばいい。
そう思っていたけれど、私の願いとは裏腹に時間は容赦なく過ぎ去っていく。
あっという間にクリスマスを迎え、年末になり、年が明けて私立受験が目前になった。
この時期になるともちろんのんびり連絡を取り合うこともできなくて、何日か音沙汰ナシになることもあった。
それでも私達は強い信頼関係と、お互いを尊重する気持ちがあるのだから大丈夫、と笑い合っていた。
無事、私立受験が終わり、公立に視点を向け始めたとき。
私はとあることに気付いた。