純真~こじらせ初恋の攻略法~
渋い顔をした藤瀬くんは、目で見てわかるほど肩を揺らして溜め息をついた。
「永久と茉莉香の間に俺が入るの?それは有り得ないだろ」
首を振りながら、何を考えてるんだとでも言いた気に私を見下ろす。
そんな顔をされる覚えなんて何もない。
少しの苛立ちが、一気に私を戦闘モードに切り替える。
「どうしてよ。別にいいじゃない」
私と田原くんが楽し気に話していたところで、藤瀬くんにとっても世間的にも何も問題なんてない。
そんなに不満そうに言われるなんて心外だ。
強気でそう言ったものの、想定外に藤瀬くんが応戦してきてしまった。
「そりゃ過去の事だし、茉莉香は気にしないのかもしれないけど、俺はそうじゃないから」
明らかに『俺とお前は違う』という言葉。
どうして私がそんな言われ方をしなければならないのだろう。
藤瀬くんの回りくどい言い回しに、本気で腹が立ってきた。
「それってどういう意味で言ってる?何を気にしてるのか、わからないんだけど」
そもそも藤瀬くんと田原くんが仲が良かったから、私とも仲良くなった流れだっただろうに。
自分経由で親しくさせておきながら、今さら何を言っているのか理解できない。
言われように納得できなくて詰め寄ったけれど、藤瀬くんはじりじりと私との距離を詰めてくる。
そろそろと後退すると、私はすぐ壁に追い詰められてしまった。
この前喧嘩した時は平謝りしてくれた藤瀬くんだったけれど、どうやら今回は形勢逆転してしまったようだ。
「茉莉香って……いくら昔のことだからって、元カレに挟まれても本当に気にならないわけ?」
「ん?」
どういうこと?
元カレに挟まれる?
誰が?
私が?
自慢じゃないがそんなシチュエーション、未だかつて体験したことはないのだけれど。
「永久と茉莉香の間に俺が入るの?それは有り得ないだろ」
首を振りながら、何を考えてるんだとでも言いた気に私を見下ろす。
そんな顔をされる覚えなんて何もない。
少しの苛立ちが、一気に私を戦闘モードに切り替える。
「どうしてよ。別にいいじゃない」
私と田原くんが楽し気に話していたところで、藤瀬くんにとっても世間的にも何も問題なんてない。
そんなに不満そうに言われるなんて心外だ。
強気でそう言ったものの、想定外に藤瀬くんが応戦してきてしまった。
「そりゃ過去の事だし、茉莉香は気にしないのかもしれないけど、俺はそうじゃないから」
明らかに『俺とお前は違う』という言葉。
どうして私がそんな言われ方をしなければならないのだろう。
藤瀬くんの回りくどい言い回しに、本気で腹が立ってきた。
「それってどういう意味で言ってる?何を気にしてるのか、わからないんだけど」
そもそも藤瀬くんと田原くんが仲が良かったから、私とも仲良くなった流れだっただろうに。
自分経由で親しくさせておきながら、今さら何を言っているのか理解できない。
言われように納得できなくて詰め寄ったけれど、藤瀬くんはじりじりと私との距離を詰めてくる。
そろそろと後退すると、私はすぐ壁に追い詰められてしまった。
この前喧嘩した時は平謝りしてくれた藤瀬くんだったけれど、どうやら今回は形勢逆転してしまったようだ。
「茉莉香って……いくら昔のことだからって、元カレに挟まれても本当に気にならないわけ?」
「ん?」
どういうこと?
元カレに挟まれる?
誰が?
私が?
自慢じゃないがそんなシチュエーション、未だかつて体験したことはないのだけれど。