純真~こじらせ初恋の攻略法~
こうやって藤瀬くんと望まない再会をしてしまって思うこと。
それは、私はやっぱり藤瀬くんとの不完全燃焼な恋愛を引き摺ってしまっていたのかもしれないということだ。
終わってしまった。
終わらせてしまったはずだったのに。
私の心の奥底では、ずっとずっと燻っていたのかもしれない。
完全な終わらせ方を知らなかった初恋って……恐ろしい。
「忘れられない人がいるとか?」
「そんな人、いないですよ」
美海さんの問いかけに、ほんの少しだけドキリとしたのは気のせいだ。
だって私は藤瀬くんに再会するまで、彼を思い出すなんてことなかったし。
未だに藤瀬くんのことが好きだなんてありえない。
なのに。
離れて座っている藤瀬くんに、こんな話を聞かれたくないと過敏になっている。
やけに昔を思い出すことが多くなってきている。
本当に勘弁して欲しい……。
「藤瀬くんってさ」
真鍋さんがタイムリーに彼の名前を出すものだから、私はレモンサワーを吹き出しそうになってしまった。
それは、私はやっぱり藤瀬くんとの不完全燃焼な恋愛を引き摺ってしまっていたのかもしれないということだ。
終わってしまった。
終わらせてしまったはずだったのに。
私の心の奥底では、ずっとずっと燻っていたのかもしれない。
完全な終わらせ方を知らなかった初恋って……恐ろしい。
「忘れられない人がいるとか?」
「そんな人、いないですよ」
美海さんの問いかけに、ほんの少しだけドキリとしたのは気のせいだ。
だって私は藤瀬くんに再会するまで、彼を思い出すなんてことなかったし。
未だに藤瀬くんのことが好きだなんてありえない。
なのに。
離れて座っている藤瀬くんに、こんな話を聞かれたくないと過敏になっている。
やけに昔を思い出すことが多くなってきている。
本当に勘弁して欲しい……。
「藤瀬くんってさ」
真鍋さんがタイムリーに彼の名前を出すものだから、私はレモンサワーを吹き出しそうになってしまった。