絶対領域
あとがき
こんにちは、マポンです。
「絶対領域」を最後まで読んでくださって、ありがとうございます!
誤字脱字が多くて申し訳ございません。
いかがでしたでしょうか。
【領域】
ある力・作用・規定などが及ぶ範囲。また、その物事・人がかかわりをもつ範囲。(小学館 デジタル大辞泉より)
本作では、領域――双雷・神亀のたまり場、それぞれの過去、秘密、関係性、想い……それらを必死に守り抜こうとする少年少女の喜怒哀楽を描きました。
この物語は書いていて、苦しかったです。
もちろん楽しいシーンもたくさんありましたが、シリーズの1作だと考えると胸が痛くなりました。
トラウマや過去の呪縛から頑張って解き放たれ、成長していった双雷と神亀の皆は、この先も苦しんだり後悔したりします。それはきっと現実の世界だと当たり前で、生きていく上で積み重なっていくものだと思います。
シリーズ作品のネタバレを含んでしまいますが……例えば、バイオリンが生きがいのバンちゃんの姉が家族を苦しめたり(「危険地帯」より)、うまく信頼できなかったしん兄が信頼を壊したり(「獣★愛」より)、オウサマの愛する弟・稜くんが『家族と同じ、素敵な色ね』と萌奈に褒められた目の色を嫌いになったり(「番犬男子」より)、お人好しで優しいゆかりんが最悪な形で騙されてしまったり(「獣★愛」より)、ようやく自由になれたオリにできた娘が不運にも亡くなってしまったり(「BAD&BAD」より)、萌奈とみーくんの息子があず兄の娘に巻き込まれたり(「敵恋カンケイ。」より)……。
他にも、現時点で書いていないシリーズ作品内で、たくさんの悲しみがあります。
その分幸せも訪れますが、それでも苦しかったのです。
自分自身が描いた物語ですが、やっぱりどんな子も幸せでいてほしいし、元気でいてほしいと思うんです。
だからこそ、本作は、このような形で終わらせていただきました。
この先の未来で何かが起こり、誰かが泣くかもしれないけれど、少しでも期待してほしくて。
苦しいだけじゃない。未来には、笑顔も愛も抱えきれないほどいっぱいあるんだよ、と伝えたかったんです。
このメッセージが少しでも伝わっていたら、とても嬉しいです。
長々と失礼しました。
最後に改めて、この作品を読んでくださって本当にありがとうございました!!
あなたにもあふれんばかりの愛しさが訪れることを願って――。
2019/06/23
マポン