絶対領域

遊び足りない夕闇

運命の始まり？

感動の再会？


……ううん、そんな綺麗ごとなんかでは言い表せない。




「また会えて嬉しいよ」



どちらかといえば。

サプライズ的な事故だ。



なんでここに、学ランの男の子がいるの？


そういえば、１週間前、“あなた”と親しげに話していたけれど……それと何か関係が？




「君だけなら大歓迎なんだけど……」



無垢な笑顔が、一変して、ふてぶてしい“狩人”の顔つきになる。


鋭利に削られた視線は、私を横切り、背後にいる神亀のメンバーを射抜いた。



「君だけじゃ、なさそうだ」



ごくり、と息を呑む。


この男の子……。

１週間前は弱い子どもかと思っていたけど、勘違いだったようだ。



彼は、爪を隠していた、鷹だ。