圭二とアヤ
あたしたちは手をとって、
全速力で薄暗い出口へと走っていった。


「ガッシ!」


いきなり体が重くなった。

後ろを振り返ると、ケイジがこけていた。


「何してんの!」

後ろを振り返ると、傷口を押さえながら男が走ってくる。


「もう、ちからが入らない・・・」


「ばか!アンパンマンみたいなこと言ってんじゃねーよ!」


男の手にはナイフを持っていた・・・
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