圭二とアヤ
流離【さすらい】
「なぁ、アヤ。」
「なん?」
「あれ誰?」
ケイジが指差す先には、あたしもみたことのないような
世間一般的にはイケメンと呼ばれる人種の
人が同じ制服をきて歩いていた。
「知らん。」
「なあ。」
「ん?」
「あいつのことかっこいいと思う?」
「別に?」
「んじゃ、お前以外の女の子がキャーキャー言ってるのは何で?」
「知らん。」