私、田口まりなは先生と不倫しています。
第3章

私と先生と思い

2泊3日の研修も無事終わり、先生との濃い思い出ができた。

「ねえ、マジで今回充実してなかった？」

帰りのバスでそうななせが話す。

「ほんとだよなー」

横を見るとそこには先生が立っていた。

「だよね、先生！」

相変わらずの二人を見る私は少しうらやましく思い、二人が話している間、ずっと黙っていた。
先生が自分の席に戻るとななせが

「なんで、まりな先生と話さなかったの？」

「いっいや、別にそんなことないよ」

「なんか、あったの？」
ななせは私のことを心配して聞いてくれている。なんかあったってありすぎて困っているぐらいだと一人で心の中で突っ込みながら

「うん…ふつうにさ、なんか先生に好かれるっていいよね」

「えっ？まさか鈴木のこと好きなの？」

「そんなわけないでしょ。好きなのは、ななせじゃん？」

「まあね、そうだけどさ」

「告っちゃいなよ」
冗談半分で言ってみる。

するとななせの目つきが変わり急に真剣な顔つきに変わった。
< 26 / 98 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop