私、田口まりなは先生と不倫しています。
先生は荷物をまとめ始めた。



「もう帰るの?」





「もう帰るの?って迎えに来たんやろ?」






変わらない先生。ほっとした。





これで先生の気持ちが変わってしまったらどうしようかと思った。





わたしも用意をして時間をずらして待ち合わせの場所に行った。




車に乗り込むと





「悪かったな」




とぼそっと言った。







「うんん、大丈夫だよ。詳しく聞きたい」







いつもの場所に向かう間、事細かく教えてくれた。





「いつ、見つかったん?」






「年末」







「なんで、わかったの?バレたって」







衝撃の言葉だった。






「まりなって誰なの?って聞かれた」







私は終わったと思った。





名前がバレた。





最悪なことを想像していたが当たるとは思ってもいなかった。





そうしいる間にいつもの場所につく。
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