私、田口まりなは先生と不倫しています。
次の日、いやいや学校に行った。


高校に3年間通ってきたがこんなにも嫌々行くのは初めてだ。




周りは楽しそうに


「おはよう」



と話している。でも、私は下を向き、校門に入った。



その時、私の好きな香水の香りが横からした。


顔をあげると交通指導をしている先生の姿がそこにはあった。


一瞬、目があった。



でも、先生の目は死んでいてため息と同時に目をそらされた。





ここまで避けることないじゃん。





悲しいという感情はもう私の心にはなく、不満でいっぱいだった。




授業中、内容が頭に入ってこなかった。



上の空で、ななせの話でさえも入ってこなかった。
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