あやかし神社へようお参りです。


 いつになく真剣な顔でケヤキの目を見る三門さん。その視線を真っ向から受け止めたケヤキは深く頷いた。

 すると、三門さんはふっと表情を緩めた。


 『分かった、一緒に探そう』


 少し瞳を潤ませたケヤキが、もう一度勢いよく頭を下げる。「ありがとうございます」と言ったケヤキの声は、少し涙にしめっていた。




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