OLが男子高校生を拾った話
***
一緒に暮らし始めて1ヶ月。
「ただいま」
「おかえりなさい! お姉さん!」
初めて会った時は無口で無表情だった彼が、今では犬系男子へと激変していた。
「今日はお姉さんの大好きなハンバーグだよ!」
「ほんと!? 急いで着替えてくるね!」
つい、私もそのテンションにつられてしまう。
紫苑くんの作る料理はどれも美味しい。
お昼のお弁当まで作ってくれる。
そのおかげで私は、会社でいろいろと聞かれて大変なんだよね。
本当のことは言えないから、紫苑くんには申し訳ないけど自分で作ったってことにしてる……
「お姉さん、美味しい?」
「うん! すっごく美味しいよ!」
「よかった!」
そう言って嬉しそうに微笑む紫苑くん。
「……ん? お姉さん、どうしたの?」
「可愛いなぁって思って…」
言ってから後悔した。
男の子に“可愛い”はダメだよね……
紫苑くんは気にしない様子でにっこりと笑って、私の左手に指を絡めてぎゅっと握った。
「え、」
「お姉さんの方が可愛いよ」
「し、紫苑くん!?」
「照れてる顔も可愛い」
……紫苑くんはたまに意地悪だ。
一緒に暮らし始めて1ヶ月。
「ただいま」
「おかえりなさい! お姉さん!」
初めて会った時は無口で無表情だった彼が、今では犬系男子へと激変していた。
「今日はお姉さんの大好きなハンバーグだよ!」
「ほんと!? 急いで着替えてくるね!」
つい、私もそのテンションにつられてしまう。
紫苑くんの作る料理はどれも美味しい。
お昼のお弁当まで作ってくれる。
そのおかげで私は、会社でいろいろと聞かれて大変なんだよね。
本当のことは言えないから、紫苑くんには申し訳ないけど自分で作ったってことにしてる……
「お姉さん、美味しい?」
「うん! すっごく美味しいよ!」
「よかった!」
そう言って嬉しそうに微笑む紫苑くん。
「……ん? お姉さん、どうしたの?」
「可愛いなぁって思って…」
言ってから後悔した。
男の子に“可愛い”はダメだよね……
紫苑くんは気にしない様子でにっこりと笑って、私の左手に指を絡めてぎゅっと握った。
「え、」
「お姉さんの方が可愛いよ」
「し、紫苑くん!?」
「照れてる顔も可愛い」
……紫苑くんはたまに意地悪だ。