OLが男子高校生を拾った話
4
付き合って1年
デートの最後に、1年前と同じ場所を訪れていた。
“お気に入りの場所”があの日から“2人の思い出の場所”へと変わった。
「紫苑くん」
「ん?」
「……いつもありがとう」
「突然どうしたの?」
「なんとなく…」
この1年はいろんなことがあったなぁ。
楽しい思い出のほうが多いけど、周りの目が冷たくて苦しい時もあった。
でも、そんな時いつも紫苑くんが守ってくれて、すごく嬉しかった。
本当に私なんかでいいのかなって思ったり、離れていっちゃうんじゃないかって不安だったり……
「お姉さん。1つ聞きたいことがあるんだけど」
「なに?」
「……“高坂 侑李”になってくれる?」
「え?」
それって……
「俺と同じ苗字ってこと」
「……うん。お揃いがいい」
繋いでいた手をさらにぎゅっと握って、
紫苑くんは真剣な表情で私を見つめた。
「侑李ちゃん。俺と、結婚してください」
「はい。よろしくお願いします」
そう言って私は紫苑くんに抱きついた。
気づかないうちに、こんなにも彼のことを好きになっていたなんて……正直驚いている。
「侑李ちゃん。大好きだよ」
紫苑くんのやさしい声を聞くたびに、
『好き』が溢れていく。
それはきっとこれからも変わらない。
「ずっとずーっと、一緒にいてね?」
「もちろん。侑李ちゃんのことは俺が守るよ。大切な“家族”だから」
「うん」
デートの最後に、1年前と同じ場所を訪れていた。
“お気に入りの場所”があの日から“2人の思い出の場所”へと変わった。
「紫苑くん」
「ん?」
「……いつもありがとう」
「突然どうしたの?」
「なんとなく…」
この1年はいろんなことがあったなぁ。
楽しい思い出のほうが多いけど、周りの目が冷たくて苦しい時もあった。
でも、そんな時いつも紫苑くんが守ってくれて、すごく嬉しかった。
本当に私なんかでいいのかなって思ったり、離れていっちゃうんじゃないかって不安だったり……
「お姉さん。1つ聞きたいことがあるんだけど」
「なに?」
「……“高坂 侑李”になってくれる?」
「え?」
それって……
「俺と同じ苗字ってこと」
「……うん。お揃いがいい」
繋いでいた手をさらにぎゅっと握って、
紫苑くんは真剣な表情で私を見つめた。
「侑李ちゃん。俺と、結婚してください」
「はい。よろしくお願いします」
そう言って私は紫苑くんに抱きついた。
気づかないうちに、こんなにも彼のことを好きになっていたなんて……正直驚いている。
「侑李ちゃん。大好きだよ」
紫苑くんのやさしい声を聞くたびに、
『好き』が溢れていく。
それはきっとこれからも変わらない。
「ずっとずーっと、一緒にいてね?」
「もちろん。侑李ちゃんのことは俺が守るよ。大切な“家族”だから」
「うん」