今、あいにいく

ぱっちり二重の緑色の瞳に、サラッサラの髪、人形のような綺麗な顔をもつ彼女は、どの角度からみても文句なしの超絶美少女だ。まさに学校の華と言える彼女に僕は恋をしてしまった。
『前世で実は恋人同士だった』とか、『困っている所を助けてくれた』とかそんな特別な理由はない。
だからといって、『美人な彼女が欲しいから』というような不純な動機でもない。自分でもよく分からないうちに段々と彼女の魅力にひかれていっていた

「輝くん！今日お家にいってもいい？」
「うん。もちろん。」
この会話だけ聞いていたら恋人同士みたいだが実際はそんなことではなく、僕の家が古本屋でそこの常連の彼女はわざわざ来る際に僕に一言声をかけてくるのだ。
『お店だから別にわざわざ許可取らなくてもいいのにな…なんて謙虚なんだろう。』
笑顔で手を振りながら歩き去っていく彼女をみて悲しくなってくるが…
今日、またこの後会えるそう思うとその悲しさは消え去って数時間後の光景を想像して幸せな気分に浸るのであった。