やっぱりキミにはかなわない
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あれは中学2年生のとき。
珍しく拓の部活が休みだったから一緒に帰ろうといわれていたのに、拓のクラスはHRが長引いていて終わるのが遅く私は観たいテレビがあったので一人で帰っていたときのこと。
拓が部活のときは友達と帰るんだけど、今日は拓と帰る約束をしていたから誰とも約束していなくてひとりで帰ることになったんだ。
「ねえねえ、ひとり?お兄さんたちと遊ばない?」
そういって声をかけてきたのは高校生だと思われる5人組。
いかにも不良やってますっていう感じでちゃらちゃらして見えた。