青と雲
*2日目
今日もすっきり目覚める。
夜は眠れないのに。
カーテンを開ける時、いつも有りもしない、出来もしないことを考える。
もしも今日、わたしが学校に行けたなら。
もしも今日、ヨリともう一度付き合えたなら。
もしも今日、眠れたなら。
「何考えてるんだろ……」
馬鹿みたいなルーティン。
ただの自意識過剰な妄想のくせに。
着替えて下に降りると、お母さんはもう仕事に出た後だった。
いつもは窮屈で忙しない食卓が広いことに戸惑いと喜びを覚えた。
食パンを取り出してトーストする。
コーヒーは面倒くさいから作らない。
ニュースをぼんやりと見ていると、間抜けな音が部屋中に響く。
キッチンで立ったまま食べる。
あのテレビに映るアナウンサーはきっと誰にも頼らずに生きていける。
大人だし、仕事もしているし、真っ当な生き方をしてきた人なのだろう。