No border ~雨も月も…君との距離も~
鈴ちゃんも 気づいたのか、身を乗り出すようにして 窓際に 詰め寄る。
「 ねぇ…紗奈 。あそこ カオリちゃんじゃない?」
「 うわぁ~。うん! 赤ちゃん、産まれたんだねぇ~♡ 」
彼女の隣には 体格のいい 黒人男性。
シャークさんだぁ。
カオリちゃん…笑ってる。
幸せそうに…笑ってる。
「 な~んなのっ! どの子もこの子も…見せつけてくるよね~(苦笑) 」
鈴ちゃんが、両手をパタパタ顔の前で 扇ぐ仕草をしながら口を 尖らせた。
他人の幸せって…こんなに羨ましいものなんだ。
幸せが もどかしい。
「 よかった……。カオリちゃん、笑ってる。
シンが 言った通り、シャークさんと同じ肌の赤ちゃん……。」
もどかしいくらい 幸せそう。
私、今……不幸だなんて 思ってない。
それなのに、どうしてこんなに 羨ましくて 切ないんだろう。
シンの傍にいれば……今、ここにシンがいれば……こんな気持ちには ならないのだろうか?
彼が 傍にいないだけで……不安で 寂しくて 幸せそうな誰かを 妬んでしまいそうになる。
彼が一人、傍にいないだけで こんなにも毎日の見え方も、感じ方も…違って見えるなんて…。
シンの肩先…
腕の温もり、
手のひらと一緒に触れる…シャツの袖口。
「 ねぇ…紗奈 。あそこ カオリちゃんじゃない?」
「 うわぁ~。うん! 赤ちゃん、産まれたんだねぇ~♡ 」
彼女の隣には 体格のいい 黒人男性。
シャークさんだぁ。
カオリちゃん…笑ってる。
幸せそうに…笑ってる。
「 な~んなのっ! どの子もこの子も…見せつけてくるよね~(苦笑) 」
鈴ちゃんが、両手をパタパタ顔の前で 扇ぐ仕草をしながら口を 尖らせた。
他人の幸せって…こんなに羨ましいものなんだ。
幸せが もどかしい。
「 よかった……。カオリちゃん、笑ってる。
シンが 言った通り、シャークさんと同じ肌の赤ちゃん……。」
もどかしいくらい 幸せそう。
私、今……不幸だなんて 思ってない。
それなのに、どうしてこんなに 羨ましくて 切ないんだろう。
シンの傍にいれば……今、ここにシンがいれば……こんな気持ちには ならないのだろうか?
彼が 傍にいないだけで……不安で 寂しくて 幸せそうな誰かを 妬んでしまいそうになる。
彼が一人、傍にいないだけで こんなにも毎日の見え方も、感じ方も…違って見えるなんて…。
シンの肩先…
腕の温もり、
手のひらと一緒に触れる…シャツの袖口。