No border ~雨も月も…君との距離も~
驚きながらも 突き放したりせずに、私のプライドを守ってくれる シンの優しさを知っている。
ズルいけど……ズルくていい。
だって、鬼だから。
夏香は 尚も唇に力を込める。
翔平とタケルが 戸惑いながらも……フォローのつもりで 冷やかす。
「 うぇ~~いっ!!オイ、オイ、オーイ。
どーしたっ。どーしたっ。」
かなり酔っているのが 分かるらしい……けれど、本気なのも 伝わるらしい。
翔平は、冷やかしつつも…夏香の肩を叩いて 正気に戻そうとする。
シンの唇を 覆うと……
頭の奥も こめかみもガンガン連動する。
あげないっ…………。
紗奈ちゃんが、醜く……怒ればいい。
嫉妬する 汚い鬼になればいいっ。
“ 純白の君 ” なんて、いない。
存在しない。
白よりも白すぎる……女なんて この世に存在しないっ。
二人、壊れればいい……。
*・゚゚・*:.。..。.・゚・*:.。. .。.・゚゚・*
私と 鈴ちゃんが 新宿のライブハウスに たどり着いた時には すでにashのライブは終わって…余韻に浸る人の群れが 少しづつ 帰路につく頃だった。
祭りの後……
熱気の後味が残る この場所から、ashは 何処に行ったのだろう……と途方にくれた。
ライブハウスの前に しゃがんで 携帯の画面をしきりに弄る、女の子たち。
タバコを片手に 無駄に群れて ふざけ合う男の子たちを、煙たそうに横切る男性が ミナトさんだと分かると、私と鈴ちゃんは 藁をもすがる気持ちで走りよった。
「 て、いうか……シンか、タクに連絡すればいいじゃん。(笑) 」
「 ダーメっ。サプライズっ!」
「 (苦笑) ……勝手に来ちゃったから。」
ashの 打ち上げの場所を教えてもらうと、ミナトさんは ギターケースを肩にかけ直して スマホのマップアプリを閉じた。
ズルいけど……ズルくていい。
だって、鬼だから。
夏香は 尚も唇に力を込める。
翔平とタケルが 戸惑いながらも……フォローのつもりで 冷やかす。
「 うぇ~~いっ!!オイ、オイ、オーイ。
どーしたっ。どーしたっ。」
かなり酔っているのが 分かるらしい……けれど、本気なのも 伝わるらしい。
翔平は、冷やかしつつも…夏香の肩を叩いて 正気に戻そうとする。
シンの唇を 覆うと……
頭の奥も こめかみもガンガン連動する。
あげないっ…………。
紗奈ちゃんが、醜く……怒ればいい。
嫉妬する 汚い鬼になればいいっ。
“ 純白の君 ” なんて、いない。
存在しない。
白よりも白すぎる……女なんて この世に存在しないっ。
二人、壊れればいい……。
*・゚゚・*:.。..。.・゚・*:.。. .。.・゚゚・*
私と 鈴ちゃんが 新宿のライブハウスに たどり着いた時には すでにashのライブは終わって…余韻に浸る人の群れが 少しづつ 帰路につく頃だった。
祭りの後……
熱気の後味が残る この場所から、ashは 何処に行ったのだろう……と途方にくれた。
ライブハウスの前に しゃがんで 携帯の画面をしきりに弄る、女の子たち。
タバコを片手に 無駄に群れて ふざけ合う男の子たちを、煙たそうに横切る男性が ミナトさんだと分かると、私と鈴ちゃんは 藁をもすがる気持ちで走りよった。
「 て、いうか……シンか、タクに連絡すればいいじゃん。(笑) 」
「 ダーメっ。サプライズっ!」
「 (苦笑) ……勝手に来ちゃったから。」
ashの 打ち上げの場所を教えてもらうと、ミナトさんは ギターケースを肩にかけ直して スマホのマップアプリを閉じた。