No border ~雨も月も…君との距離も~
13章 東京
*・゚゚・*:.。..。.・゚・*:.。. .。.・゚゚・*
ツー……ツー……
“ オカケニナッタ デンワ ハ……デンパノ……”
「 ……ったく。ここまでブロックするぅ? 全く繋げないつもりかよ。」
シンは、エレベーターの下ボタンを連打しながら スマホを耳から離して、イラ立つ。
少し 落ち着いた夏香は、ひどく酔っていたせいか……ソファー席で 眠ってしまった。
シンは、ジェイに夏香を頼むと とりあえず…スマホを耳に当てて 店の外へと飛び出した。
エレベーターの鉄の扉が開いて 慌てて乗り込もうとすると、野暮用を済ませたミナトとばったり鉢合わせた。
「 おーーーっっ!!シンっ。
ちょうどよかったっ。お前にお客さ~ん。」
「あ……ミナトさん。ちょっと…今。」
「な~んだよ。どっか行くのっ?!」
「ちょっと…急ぎでっ。」
程よくアルコールの入った ミナトの陰から、ブルーの瞳とブロンドの髪……どこから見ても外国人の女の子が、ひょっこり顔を出してシンと目が合うと…また ミナトの背中に顔を引っ込めた。
「この子 なんやけど…覚えてる?
お~いっ!(笑)ラムちゃん、顔 見せろっての。
シンに 会いたかったんやろっ♡」
「 すみませんっ…。 ミナトさん、今 ちょっと…」
こっちの話よりも、キャッキャッとはしゃいでミナトの 腕に絡む 女の子に気をとられて、彼はシンの感情を読んではくれない。
「 この子。モデルのラムちゃん。」
彫りが深く、くっきりとした太眉がエキゾチックな彼女は、はにかみながらも 強い眼差しで シンを見つめる。
ツー……ツー……
“ オカケニナッタ デンワ ハ……デンパノ……”
「 ……ったく。ここまでブロックするぅ? 全く繋げないつもりかよ。」
シンは、エレベーターの下ボタンを連打しながら スマホを耳から離して、イラ立つ。
少し 落ち着いた夏香は、ひどく酔っていたせいか……ソファー席で 眠ってしまった。
シンは、ジェイに夏香を頼むと とりあえず…スマホを耳に当てて 店の外へと飛び出した。
エレベーターの鉄の扉が開いて 慌てて乗り込もうとすると、野暮用を済ませたミナトとばったり鉢合わせた。
「 おーーーっっ!!シンっ。
ちょうどよかったっ。お前にお客さ~ん。」
「あ……ミナトさん。ちょっと…今。」
「な~んだよ。どっか行くのっ?!」
「ちょっと…急ぎでっ。」
程よくアルコールの入った ミナトの陰から、ブルーの瞳とブロンドの髪……どこから見ても外国人の女の子が、ひょっこり顔を出してシンと目が合うと…また ミナトの背中に顔を引っ込めた。
「この子 なんやけど…覚えてる?
お~いっ!(笑)ラムちゃん、顔 見せろっての。
シンに 会いたかったんやろっ♡」
「 すみませんっ…。 ミナトさん、今 ちょっと…」
こっちの話よりも、キャッキャッとはしゃいでミナトの 腕に絡む 女の子に気をとられて、彼はシンの感情を読んではくれない。
「 この子。モデルのラムちゃん。」
彫りが深く、くっきりとした太眉がエキゾチックな彼女は、はにかみながらも 強い眼差しで シンを見つめる。