No border ~雨も月も…君との距離も~
*・゚゚・*:.。..。.・゚・*:.。. .。.・゚゚・*
もと来た道を 戻ることしか出来ない私は、駅の高架下の広場のベンチに、ヘタっ……と腰を下ろした。
思わず……コンクリートの梁の間から 夜空を見上げる。
東京タワー……見えない。
スカイツリー……見えない。
レインボーブリッジも……見えない。
見えないよぉ……。
東京がまるごと…そんなものに囲まれてるわけじゃない……かぁ。
息を整えるのと、唾を飲む作業を しばらく繰り返して…自分で自分を落ち着かせた。
携帯の着信音と一緒に “ シン ” の名前が光る。
今、話したら…私は きっと嘘をつく。
相手を想ってつく嘘ではなくて…その場しのぎのついてはいけない 嘘。
そんな気がする。
今、誰とも話したくない。
この馴れない東京の空気に…ふと 気づかされる。
久しぶりに、自分という小さな存在の現実に 向き合った気がする。
恋という、高鳴りから 久しぶりに落ち着いてみる。
シンと 私……やっぱり、
この先、ずっと一緒にいる想像が出来ないよ。
先が……見えないよ。
彼さえ 傍に居てくれたら、何も要らない…なんて、嘘。
キレイごと。
結婚式、すごくよかった。
いつか…お嫁さんになりたいと 思った。
赤ちゃんだって…抱いてみたいと思った。
カオリちゃんの笑顔に迷いなんてなくて…眩しすぎた。
シンといても…
シンの傍に いたって、
私の夢は叶えられない。
シンの夢見る世界に、私は小さすぎて…私の生きれる未来が見えない。
見えないよ。
交わる…未来が想像できない。
もと来た道を 戻ることしか出来ない私は、駅の高架下の広場のベンチに、ヘタっ……と腰を下ろした。
思わず……コンクリートの梁の間から 夜空を見上げる。
東京タワー……見えない。
スカイツリー……見えない。
レインボーブリッジも……見えない。
見えないよぉ……。
東京がまるごと…そんなものに囲まれてるわけじゃない……かぁ。
息を整えるのと、唾を飲む作業を しばらく繰り返して…自分で自分を落ち着かせた。
携帯の着信音と一緒に “ シン ” の名前が光る。
今、話したら…私は きっと嘘をつく。
相手を想ってつく嘘ではなくて…その場しのぎのついてはいけない 嘘。
そんな気がする。
今、誰とも話したくない。
この馴れない東京の空気に…ふと 気づかされる。
久しぶりに、自分という小さな存在の現実に 向き合った気がする。
恋という、高鳴りから 久しぶりに落ち着いてみる。
シンと 私……やっぱり、
この先、ずっと一緒にいる想像が出来ないよ。
先が……見えないよ。
彼さえ 傍に居てくれたら、何も要らない…なんて、嘘。
キレイごと。
結婚式、すごくよかった。
いつか…お嫁さんになりたいと 思った。
赤ちゃんだって…抱いてみたいと思った。
カオリちゃんの笑顔に迷いなんてなくて…眩しすぎた。
シンといても…
シンの傍に いたって、
私の夢は叶えられない。
シンの夢見る世界に、私は小さすぎて…私の生きれる未来が見えない。
見えないよ。
交わる…未来が想像できない。