No border ~雨も月も…君との距離も~
*・゚゚・*:.。..。.・゚・*:.。. .。.・゚゚・*
「 なんかさぁ~。BIG4に入って来たかと思ったら……馴れ馴れしく シンに電話して、次のアルバムがどうとか ツアーの日程がどうとか……。」
電話……。
私には かけられない時間帯がある。
きっと。 出てくれない気がして、かけられない。
寝てる…よねって。
それとも、その人の電話は……出るの……?
出れるの……?
気を使いすぎかな……。
「 何様ですかっつーの! 色々と シンから聞き出して、張り切っててさぁ~。」
「そう……なんだ。でも、それだけ彼女…信頼もあるってことだよね。」
「 うん……。まぁ~。
夏香さんのこと、忘れてたわけじゃないんだけど……。むしろ、気になってたんだけど……。」
「 夏香さんって、言うんだ。」
「 うん。歳は私達より 一つ上で、タクとか翔平君は そう呼んでる。
シンは……夏香って呼び捨てしてるけど。」
私と鈴ちゃんは 横に並んで、コンビニへ向かう。
風が 強くて冷たくて、ジャケットを 胸の前で押さ
えて 二人とも顔を横に向けて話す。
頭のてっぺんで 北風を押し返す。
「 夏香さんって……シンの初代アッシー なんだとさっ!」
「 (苦笑) 何? ソレ。」
「 かおりちゃんが2番目で、3番目がYOU。」
「…………。(苦笑) いいよ。その情報……。」
「……だよね。(苦笑) この前さぁ~ 紗奈に、アッシーなんて 冗談で 言ってたりしてたけど、
あの後 どーよ。シンと何かあったりしないの?」
「 何かって……何もないよぉ。いつも通り…シンは すぐにバイトだし。」
鈴ちゃんは少し間を 置いて、
「 夏香さんってさっ……シンの初めての 女だって噂あんだよね。」
胸が…… チクンとした。
北風に一瞬 負けそうになる。
コンビニの店内になんとか たどり着いたけれど…
動揺してるせいか、何を買いに来たのか……なにを買いたいのか……眼が泳ぐ。
私って、シンのことを何も 知らない。
何も……わかっていない。
このコンビニだって、彼が 何を一番先に手にするのか……
何が……好きで、何を選ぶのか?
想像すらつかない。
胸の奥が……また、チクン 。
もし 本当に 初めての人だとしたら……特別なのかな?
私は……何番目だろう。
アレっ? そうだ。
何番目にも、なってない。
胸にまた……チクンが 突き刺さった。
「 なんかさぁ~。BIG4に入って来たかと思ったら……馴れ馴れしく シンに電話して、次のアルバムがどうとか ツアーの日程がどうとか……。」
電話……。
私には かけられない時間帯がある。
きっと。 出てくれない気がして、かけられない。
寝てる…よねって。
それとも、その人の電話は……出るの……?
出れるの……?
気を使いすぎかな……。
「 何様ですかっつーの! 色々と シンから聞き出して、張り切っててさぁ~。」
「そう……なんだ。でも、それだけ彼女…信頼もあるってことだよね。」
「 うん……。まぁ~。
夏香さんのこと、忘れてたわけじゃないんだけど……。むしろ、気になってたんだけど……。」
「 夏香さんって、言うんだ。」
「 うん。歳は私達より 一つ上で、タクとか翔平君は そう呼んでる。
シンは……夏香って呼び捨てしてるけど。」
私と鈴ちゃんは 横に並んで、コンビニへ向かう。
風が 強くて冷たくて、ジャケットを 胸の前で押さ
えて 二人とも顔を横に向けて話す。
頭のてっぺんで 北風を押し返す。
「 夏香さんって……シンの初代アッシー なんだとさっ!」
「 (苦笑) 何? ソレ。」
「 かおりちゃんが2番目で、3番目がYOU。」
「…………。(苦笑) いいよ。その情報……。」
「……だよね。(苦笑) この前さぁ~ 紗奈に、アッシーなんて 冗談で 言ってたりしてたけど、
あの後 どーよ。シンと何かあったりしないの?」
「 何かって……何もないよぉ。いつも通り…シンは すぐにバイトだし。」
鈴ちゃんは少し間を 置いて、
「 夏香さんってさっ……シンの初めての 女だって噂あんだよね。」
胸が…… チクンとした。
北風に一瞬 負けそうになる。
コンビニの店内になんとか たどり着いたけれど…
動揺してるせいか、何を買いに来たのか……なにを買いたいのか……眼が泳ぐ。
私って、シンのことを何も 知らない。
何も……わかっていない。
このコンビニだって、彼が 何を一番先に手にするのか……
何が……好きで、何を選ぶのか?
想像すらつかない。
胸の奥が……また、チクン 。
もし 本当に 初めての人だとしたら……特別なのかな?
私は……何番目だろう。
アレっ? そうだ。
何番目にも、なってない。
胸にまた……チクンが 突き刺さった。