No border ~雨も月も…君との距離も~
*・゚゚・*:.。..。.・゚・*:.。. .。.・゚゚・*
ママと私は 夢の城となるビルの オープンテラスを回ってから 中に入った。
「 すごっ! 中……広いですね。」
「 もともと 飲食店だったらしいから…厨房はすぐに使えそうだし、まだ内装はコンクリートの打ちっぱなしなんだけど…1から考えようと思ってるの。
紗奈ちゃんも、一緒に考えてもらえると 嬉しいんだけどっ。」
「 本当ですかっ! いいんですか…私で。」
「 それとも……今すぐに シン君のお嫁ちゃんになっちゃう? (笑) 」
「 ……(苦笑) そんな……。」
私の顔に 一気に血が登るのがわかる。
「 …そんな未来が あったら いいんですけど…。」
と、苦笑しながら あの自由でヤンチャでマイペース…全く先の見えないシンと夫婦になる想像なんて、ひとつも……出来ない。
ふと、鈴ちゃんの夢を思い出した。
“ タクのお嫁さんになる夢は…とりあえず、置いといて…(笑)
私、ネイリストになりたいなぁ…と思って。”
私の………夢は?
「 紗奈ちゃんには 料理のセンスあると思うよ、私…。」
ママは コンクリートの壁に手のひらを置いて、私に振り返る。
「 本気で…料理の勉強してみたら? 」
「 料理…夢…。 私の夢?」
久しぶりに 胸が鳴った。
ワクワク……したっ!
私は私の夢を 追いかけられたら。
叶えられたら…。
たとえ、遠く離れていても シンと同じ歩幅で 歩くことが出来るかも…。
同じ 未来へ向かう先に、シンの笑顔があって欲しい。
いつかのシンの言葉が返ってくる。
『 一生……コンビニ弁当でいいと思ってた。
なのに…さぁ。 ツアーの間、ずっと紗奈の弁当が食べたいって思ってた。』
もっと、強くなりたい。
葛藤の中にいるからこそ、夢を見たい。
夢を…叶えたい。
自分の道を見つけて、もっと強くなりたい。
ママと私は 夢の城となるビルの オープンテラスを回ってから 中に入った。
「 すごっ! 中……広いですね。」
「 もともと 飲食店だったらしいから…厨房はすぐに使えそうだし、まだ内装はコンクリートの打ちっぱなしなんだけど…1から考えようと思ってるの。
紗奈ちゃんも、一緒に考えてもらえると 嬉しいんだけどっ。」
「 本当ですかっ! いいんですか…私で。」
「 それとも……今すぐに シン君のお嫁ちゃんになっちゃう? (笑) 」
「 ……(苦笑) そんな……。」
私の顔に 一気に血が登るのがわかる。
「 …そんな未来が あったら いいんですけど…。」
と、苦笑しながら あの自由でヤンチャでマイペース…全く先の見えないシンと夫婦になる想像なんて、ひとつも……出来ない。
ふと、鈴ちゃんの夢を思い出した。
“ タクのお嫁さんになる夢は…とりあえず、置いといて…(笑)
私、ネイリストになりたいなぁ…と思って。”
私の………夢は?
「 紗奈ちゃんには 料理のセンスあると思うよ、私…。」
ママは コンクリートの壁に手のひらを置いて、私に振り返る。
「 本気で…料理の勉強してみたら? 」
「 料理…夢…。 私の夢?」
久しぶりに 胸が鳴った。
ワクワク……したっ!
私は私の夢を 追いかけられたら。
叶えられたら…。
たとえ、遠く離れていても シンと同じ歩幅で 歩くことが出来るかも…。
同じ 未来へ向かう先に、シンの笑顔があって欲しい。
いつかのシンの言葉が返ってくる。
『 一生……コンビニ弁当でいいと思ってた。
なのに…さぁ。 ツアーの間、ずっと紗奈の弁当が食べたいって思ってた。』
もっと、強くなりたい。
葛藤の中にいるからこそ、夢を見たい。
夢を…叶えたい。
自分の道を見つけて、もっと強くなりたい。