No border ~雨も月も…君との距離も~
*・゚゚・*:.。..。.・゚・*:.。. .。.・゚゚・*
ー 午後 3時 ー
いつもにない時間に 電話してきたシンは、すごく怒っていた。
「 ……てか、待って。 まだ、私 バイト中だよ! 」
らしくなく……
感情的で 自分の言いたい事を ぶつけてくるシンの子供っぽい態度に 少し呆れながらも……内容は、私が悪いのだから……と 飲み込んだ。
「 なんで、俺に黙って 翔平の家に行ったりすんだよっ!! 」
「 言おうとしたし、言ったよ。
シンが……全く起きないから……。」
「 ん…なの、起きねぇーよっ。
一晩中、やってて起きるわけねぇ~じゃんっ!!」
「 …………。
てか、エラそうに言う内容? 意味、わかんないし……。」
「 翔平と何があった?」
逆ギレの私に シンは声のトーンを下げる。
本気で 怒っている気がして、私はお店の勝手口から外に出て 改めてシンの声に耳を傾けた。
「 翔平、お前に何した?」
「 ……何もないよ。」
私は、きっぱり吐き捨てる。
何も無いことに 私がすれば、何も無い。
事実。
彼は……“ 帰れっ ” って。
シンの所へ 帰れって…… そう 言った。
「 そんなっ……! 適当に言うなよ。
夏香から聞いた。」
「 適当なんかじゃないよ。 何も……無いよ。
シンが……怒るようなことは、してないよ。」
「 ……逆ギレかよっ。そんなんじゃなくてっ!!
もし……紗奈に何か あったら……俺。」
あ………………。
萎んでいくシンの声に、はっとして 胸が キュッと鳴る。
「 ごめん……なさい。 心配 かけて……。」
なんだか、すごく反省して 素直な気持ちが口から出た。
あの日……あの後、シャワーで体を流しながら震えた自分に……また 息が出来なくなる。
怖かった。
ごめんなさい………。
「 俺って………そんなに頼りないかな……。」
ちがう。
「 俺、気づいてやれなくて……。」
シンのせいじゃない。
軽率だったのは私。
信頼しているのと…部屋に二人きりになることは…違う。
「 シン……。」
「 俺、このままだと 翔平に何するか わからないし…!! ………許せない。」
「 違うっ!! シン、お願い信じて。
夏香さんの誤解だよ。 翔平君は……何もしてないよ。
シンと翔平君の仲は、今まで通り 何も変わらないはずだよっ……。
私を信じれないなら、翔平君を信じてっ。」
ー 午後 3時 ー
いつもにない時間に 電話してきたシンは、すごく怒っていた。
「 ……てか、待って。 まだ、私 バイト中だよ! 」
らしくなく……
感情的で 自分の言いたい事を ぶつけてくるシンの子供っぽい態度に 少し呆れながらも……内容は、私が悪いのだから……と 飲み込んだ。
「 なんで、俺に黙って 翔平の家に行ったりすんだよっ!! 」
「 言おうとしたし、言ったよ。
シンが……全く起きないから……。」
「 ん…なの、起きねぇーよっ。
一晩中、やってて起きるわけねぇ~じゃんっ!!」
「 …………。
てか、エラそうに言う内容? 意味、わかんないし……。」
「 翔平と何があった?」
逆ギレの私に シンは声のトーンを下げる。
本気で 怒っている気がして、私はお店の勝手口から外に出て 改めてシンの声に耳を傾けた。
「 翔平、お前に何した?」
「 ……何もないよ。」
私は、きっぱり吐き捨てる。
何も無いことに 私がすれば、何も無い。
事実。
彼は……“ 帰れっ ” って。
シンの所へ 帰れって…… そう 言った。
「 そんなっ……! 適当に言うなよ。
夏香から聞いた。」
「 適当なんかじゃないよ。 何も……無いよ。
シンが……怒るようなことは、してないよ。」
「 ……逆ギレかよっ。そんなんじゃなくてっ!!
もし……紗奈に何か あったら……俺。」
あ………………。
萎んでいくシンの声に、はっとして 胸が キュッと鳴る。
「 ごめん……なさい。 心配 かけて……。」
なんだか、すごく反省して 素直な気持ちが口から出た。
あの日……あの後、シャワーで体を流しながら震えた自分に……また 息が出来なくなる。
怖かった。
ごめんなさい………。
「 俺って………そんなに頼りないかな……。」
ちがう。
「 俺、気づいてやれなくて……。」
シンのせいじゃない。
軽率だったのは私。
信頼しているのと…部屋に二人きりになることは…違う。
「 シン……。」
「 俺、このままだと 翔平に何するか わからないし…!! ………許せない。」
「 違うっ!! シン、お願い信じて。
夏香さんの誤解だよ。 翔平君は……何もしてないよ。
シンと翔平君の仲は、今まで通り 何も変わらないはずだよっ……。
私を信じれないなら、翔平君を信じてっ。」