No border ~雨も月も…君との距離も~
「 紗奈ちゃんのことも……
お前に、好きな女を 獲られたような気がしてた。
けど……そうじゃなかった。
最近、やっと 分かった 気がする。
好きな人に……お前を 獲られたことが 何より、もどかしかった。」
「 ……翔平……。」
「 お前が……俺の隣で歌うから、俺は俺以上の力を出せた。
お前が 歌ってくれないと……
俺の曲は、息をしないんだ。
流れていく毎日の中で……俺の曲は ただの消耗品で、
辛かった。
何かを 探せば……探すほど、ashにしか居場所のない自分に気づいて、
辛かった。」
「 ……翔平。 同じだよ。
俺も……同じだった。
やろうとすれば……するほど、
前へ進もうと 思えば……思うほど、
声が 出なくなった。」
「 紗奈ちゃんのことが 好きだった。
けれど……
その紗奈ちゃんに、お前を持って行かれるんじゃないかって……
変だな。(苦笑)
それが…一番、キツかった。」
「 …(笑)。 早く気づけよっ! 抱いてやるよっ(笑) 」
「 …(笑)。それは…無理だ。そういう趣味は無い。」
「 …(笑)。 アホすぎやな、翔平。」
「 …(笑) だなっ…。 お前を持って行かれる イコール
……俺の 持っている力が、
突然…不安定に思えたんだ。」
月が 怖かった。
けれど、自分は もしかして月のような人間なのではないか…と。
翔平が…いないと輝けない。
けれど 人は皆、同じ不安を どこかで抱えていて……
「 ……なぁ 翔平……
お前の 隣で歌わせてよ。
俺も お前がいないと……声が 出ない。(笑)
突然、不安定になるんだ。」
誰だって、独りでは輝けない……。
「 (笑) しゃーねぇーなっ! 今度、抱いてやるよ。」
「 (笑) いらねぇーよっ! 」
シンと翔平は、お互いに 顔を背けて お互いに同じタイミングで 吹き出した。
お前しか、いない。
月は必ず……
朝日を 連れてくる。
明けない 夜はないんだ。
「 ちょ~~とっ。2人で、何 コショコショしてんのっ!! 」
ジェイの口調をマネした タケルが、2人を見つけて割り込んで来る。
相当…酔っているタケルに、2人は わちゃわちゃと絡まって……
笑って……
床に倒れ込んで、笑い転げた。
お前に、好きな女を 獲られたような気がしてた。
けど……そうじゃなかった。
最近、やっと 分かった 気がする。
好きな人に……お前を 獲られたことが 何より、もどかしかった。」
「 ……翔平……。」
「 お前が……俺の隣で歌うから、俺は俺以上の力を出せた。
お前が 歌ってくれないと……
俺の曲は、息をしないんだ。
流れていく毎日の中で……俺の曲は ただの消耗品で、
辛かった。
何かを 探せば……探すほど、ashにしか居場所のない自分に気づいて、
辛かった。」
「 ……翔平。 同じだよ。
俺も……同じだった。
やろうとすれば……するほど、
前へ進もうと 思えば……思うほど、
声が 出なくなった。」
「 紗奈ちゃんのことが 好きだった。
けれど……
その紗奈ちゃんに、お前を持って行かれるんじゃないかって……
変だな。(苦笑)
それが…一番、キツかった。」
「 …(笑)。 早く気づけよっ! 抱いてやるよっ(笑) 」
「 …(笑)。それは…無理だ。そういう趣味は無い。」
「 …(笑)。 アホすぎやな、翔平。」
「 …(笑) だなっ…。 お前を持って行かれる イコール
……俺の 持っている力が、
突然…不安定に思えたんだ。」
月が 怖かった。
けれど、自分は もしかして月のような人間なのではないか…と。
翔平が…いないと輝けない。
けれど 人は皆、同じ不安を どこかで抱えていて……
「 ……なぁ 翔平……
お前の 隣で歌わせてよ。
俺も お前がいないと……声が 出ない。(笑)
突然、不安定になるんだ。」
誰だって、独りでは輝けない……。
「 (笑) しゃーねぇーなっ! 今度、抱いてやるよ。」
「 (笑) いらねぇーよっ! 」
シンと翔平は、お互いに 顔を背けて お互いに同じタイミングで 吹き出した。
お前しか、いない。
月は必ず……
朝日を 連れてくる。
明けない 夜はないんだ。
「 ちょ~~とっ。2人で、何 コショコショしてんのっ!! 」
ジェイの口調をマネした タケルが、2人を見つけて割り込んで来る。
相当…酔っているタケルに、2人は わちゃわちゃと絡まって……
笑って……
床に倒れ込んで、笑い転げた。