No border ~雨も月も…君との距離も~
「 ねぇ……シン。
私は、大きな夢の代わりに……失ったものに なれるかな。
失った大切なものだったと…そう言ってくれたなら、
私は 私の道を 歩いて行ける。」
「 わっかんねぇよっ!
何で 突然……そんなこと言うんだよっ。
もしかして、他に好きなヤツでも できた…?」
毎日……毎日。
何度でも……何度でも。
シンを好きになって、
逢うたびに 新しいシンに恋をする。
「 ねぇ……紗奈。 俺の気持ちは 変わらないよ。
紗奈に もし……他に好きなヤツが できても、俺は 変わらないよ。
俺の気持ちは…… 」
「 シン……違うの。
そんなんじゃない。
お願い……わかって。
ashの夢を……Dーカクが 叶えて欲しい。」
「 わかってる。
それは……わかってる。
紗奈を 不安になんかさせないから……。」
シンの涙が 私の為に流れる。
抱きしめて……嘘だと、全部 嘘だと…叫びたかった。
「 泣かないで……。
タクちゃんに 笑われる。
夢の 頂きに……タクちゃんと立って!
シンなら できるよ。
失ったもの以上に 素晴らしい何かが そこにあることを、歌に変えて……伝えることが できる。
それは きっと 誰かを 励まして 希望に変えることができるはずだから。」
シンが 歌う……未来の歌を 聞いてみたい。
街は クリスマス イヴ。
二人でいることに 幸せを感じられる この日に……私は 独り…見知らぬ街を 走り抜けていた。
丘の上から見た 夜景の光の一つに 私は身を潜めて、白く吐き出す息を かじかんだ指先に 吹き掛ける。
……こうすれば 少しだけ 暖かい。
指先の震えが止まらない。
吐く息も 震えが止まらない。
私は 今、一番……傍にいて欲しい人の手を……
振り払った。
私は、大きな夢の代わりに……失ったものに なれるかな。
失った大切なものだったと…そう言ってくれたなら、
私は 私の道を 歩いて行ける。」
「 わっかんねぇよっ!
何で 突然……そんなこと言うんだよっ。
もしかして、他に好きなヤツでも できた…?」
毎日……毎日。
何度でも……何度でも。
シンを好きになって、
逢うたびに 新しいシンに恋をする。
「 ねぇ……紗奈。 俺の気持ちは 変わらないよ。
紗奈に もし……他に好きなヤツが できても、俺は 変わらないよ。
俺の気持ちは…… 」
「 シン……違うの。
そんなんじゃない。
お願い……わかって。
ashの夢を……Dーカクが 叶えて欲しい。」
「 わかってる。
それは……わかってる。
紗奈を 不安になんかさせないから……。」
シンの涙が 私の為に流れる。
抱きしめて……嘘だと、全部 嘘だと…叫びたかった。
「 泣かないで……。
タクちゃんに 笑われる。
夢の 頂きに……タクちゃんと立って!
シンなら できるよ。
失ったもの以上に 素晴らしい何かが そこにあることを、歌に変えて……伝えることが できる。
それは きっと 誰かを 励まして 希望に変えることができるはずだから。」
シンが 歌う……未来の歌を 聞いてみたい。
街は クリスマス イヴ。
二人でいることに 幸せを感じられる この日に……私は 独り…見知らぬ街を 走り抜けていた。
丘の上から見た 夜景の光の一つに 私は身を潜めて、白く吐き出す息を かじかんだ指先に 吹き掛ける。
……こうすれば 少しだけ 暖かい。
指先の震えが止まらない。
吐く息も 震えが止まらない。
私は 今、一番……傍にいて欲しい人の手を……
振り払った。