No border ~雨も月も…君との距離も~
*・゚゚・*:.。..。.・゚・*:.。. .。.・゚゚・*
シンは パールホワイトの高級ワンボックスカーの後部座席に 乗り込む。
「 お疲れ様です。」
運転手のスタッフに頭を下げる。
サングラス越しには 薄暗い ドームの地下通路。
ニット帽の額に それを押し上げて、スマホを開く。
「 シン、打ち上げ。 寿司?肉? どっちがいいっ?」
夏香が 助手席から 振り返る。
「 今から……?取れんの?(予約…) 」
「どっちも 御贔屓のお店だし、バンド名言えば 奥の個室 開けてくれるわよっ!
なーーんせっ(笑) 世界の、Dーカク でしょ。」
「 ………ははっ…(苦笑) 」
「 肉っ!」 (翔平)
「寿司。」(ミナト)
「 お肉……♡」 (ジェイ)
「 寿司っしょ――!! 」(タケル)
「 で。 ファイナルアンサー。 シンは? 」
シンが スマホから顔を上げると、5人がじっと視線をよこす。
「 怖ぇ――よぉ。 食い物の 怨念っ(笑) 」
地下から地上に出ると…大きな月の光が 都会のビルの高さを越えて、上の方から こちらを見つめている。
「 俺……卵焼き、食いたいな。」
シンは そう呟くと…車の外に目を向ける。
黒すぎるフィルムの窓を解放し、月の光に向けて…カメラのボタンを押した。
大阪公演……最終日の月。
昼間……少し 通り雨が降ったせいかな?雲の流れが少し早い。
今、ボタンを押さないと この美しい満月が 雲隠れしてしまう。
「 なぁ……翔平。 俺、変わったかな?
もう、昔の 俺じゃなくなったかな……?」
「 …………ん? 」
隣の翔平は シンの方に 首を向けて 座席に深く座り直す。
「 どうかした? 」
「 いや……何でもない。」
こんなに……美しいフルムーンを見ると、つい……。
「 ……(笑) お前は、お前なんじゃねぇ~の。」
翔平と、シンは お互いに頷く。
「 ふっ…………(笑) だ……な。」
「 ちょっと――!! 二人で笑ってないで ファイナルアンサ――――っ。」
ジェイが シンを覗き込む。
「 ん――――。 寿司……。ん――――肉……。ん――――っ!やっぱ…… 」
「 もうっ(苦笑) はっきりしてぇ~っ。」
「 WWWWWWWW――――っ」✖6
シンは パールホワイトの高級ワンボックスカーの後部座席に 乗り込む。
「 お疲れ様です。」
運転手のスタッフに頭を下げる。
サングラス越しには 薄暗い ドームの地下通路。
ニット帽の額に それを押し上げて、スマホを開く。
「 シン、打ち上げ。 寿司?肉? どっちがいいっ?」
夏香が 助手席から 振り返る。
「 今から……?取れんの?(予約…) 」
「どっちも 御贔屓のお店だし、バンド名言えば 奥の個室 開けてくれるわよっ!
なーーんせっ(笑) 世界の、Dーカク でしょ。」
「 ………ははっ…(苦笑) 」
「 肉っ!」 (翔平)
「寿司。」(ミナト)
「 お肉……♡」 (ジェイ)
「 寿司っしょ――!! 」(タケル)
「 で。 ファイナルアンサー。 シンは? 」
シンが スマホから顔を上げると、5人がじっと視線をよこす。
「 怖ぇ――よぉ。 食い物の 怨念っ(笑) 」
地下から地上に出ると…大きな月の光が 都会のビルの高さを越えて、上の方から こちらを見つめている。
「 俺……卵焼き、食いたいな。」
シンは そう呟くと…車の外に目を向ける。
黒すぎるフィルムの窓を解放し、月の光に向けて…カメラのボタンを押した。
大阪公演……最終日の月。
昼間……少し 通り雨が降ったせいかな?雲の流れが少し早い。
今、ボタンを押さないと この美しい満月が 雲隠れしてしまう。
「 なぁ……翔平。 俺、変わったかな?
もう、昔の 俺じゃなくなったかな……?」
「 …………ん? 」
隣の翔平は シンの方に 首を向けて 座席に深く座り直す。
「 どうかした? 」
「 いや……何でもない。」
こんなに……美しいフルムーンを見ると、つい……。
「 ……(笑) お前は、お前なんじゃねぇ~の。」
翔平と、シンは お互いに頷く。
「 ふっ…………(笑) だ……な。」
「 ちょっと――!! 二人で笑ってないで ファイナルアンサ――――っ。」
ジェイが シンを覗き込む。
「 ん――――。 寿司……。ん――――肉……。ん――――っ!やっぱ…… 」
「 もうっ(苦笑) はっきりしてぇ~っ。」
「 WWWWWWWW――――っ」✖6