No border ~雨も月も…君との距離も~
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「 なっちゃんは……やっぱ、いい女っ♡ 」

「 いいのぉ~。おネエは黙って グラスに…つぎなさいっ!(笑) 」

「 (笑) 今日は、レディー・マッシュ…なっちゃんの貸しきりだからっ☆

飲んじゃいなぁ~!! 」

「 ありがとう。ジェイ……。(笑) 」

「 翔平から聞いたっ……。超⤴カッコよかったんだってっ?!」

「 ……別に。」

「 シンなんか……いなくても、この足で歩けるって!
同情なんて、いらないって!!

私から……捨ててやるんだからっ……て。

なっちゃん、カッコよすぎっ♡ 」



夏香は 空のグラスをジェイに 突き出して……

ドヤッと笑う。



「 な~んか、スッキリしちゃった。

ホントに……(笑)

シンの気持ちに、ずっと気づいてた……。

シンの優しさが、苦しくて…それにすがってる自分がもっと嫌で。

そして、

“ Pure white ~” を歌わないシンを見るのが、何より 悔しかった。

届ける相手が聞いてくれないと……彼は あの歌を歌わない……。」

入口の扉から 声がする。

「 夏香さんっ……。
私も……交ぜてくださいっ!!」

「 …………ラムちゃん……。」

「 シン君の 世界一のファンだからっ♡ 」

「 やーーーだっ!つったらぁ~?(笑) 」

「そう言われても…帰りません。」

「 失恋トークする気はないの。やけ酒もする気もないのっ!!」

「あれ…?そうなんですか?」

「 彼女……十分、Dーカクを守ってくれたんじゃないかなって。
だから……今、私たち、夢を叶えることができた。」

「 愛してたんじゃないんですか…?シン君のこと。」

「 うん。今も……世界一のファンだから(笑)

それに、これからも 私は有能なマネージャーとして彼らを愛してるって、確信してる。

次はアジアツアー……成功させなきゃ!夢はまだまだ続くんだからっ。

ねっ♡ ジェイっ!!」

「 そうねっ☆☆ まぁ~それにしても……私の興味は…っと、シンのパパっぷりっ(笑)

似合わないわねぇーーーー。大丈夫かしらね~(-_-;)

しんぱーーーーいっ(笑) 」

「 私、紗奈ちゃんと美音君のために……

Pure white you を歌って欲しいんだ。」

「 夏香さん……。」

「 また、聞きたい。ashのバラードを……もう一度、聞いてみたいの……。」


夏香の瞳から、一粒の涙……

けれど、彼女はとても幸せそうに笑った。
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