No border ~雨も月も…君との距離も~
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「 うけるんだけどーーーー(笑) 」

鈴ちゃんが、笑いすぎて掃除が進まない。

このままじゃ…そのうちに小川さんに 嫌みを言われる。(苦笑)

「 で。何……(笑) 部屋が カオリちゃんの趣味で、ゴシック調になりすぎてて 紗奈を家に入れられなかったってーー?!(笑)
うけるぅーー。
遠回しに……やるね~カオリちゃん。
計らずして……? ン ? 実は計算?
浮気防止っ!……持ち帰り防止ってヤツね。(笑)」

「 う~ん。 さすがに……。黒×ピンクレースのカーテンには、ひいたけど(笑)
最近……慣れた。(笑) 」

「 変えないのぉーーーー(笑)
余計なお世話かもしんないけど……ベッドは丸ごと替えとこ。
とりあえず……一回、やってんでしょ。
あ“…………。すまん。」

「 (笑) いいよっ。もう……とりあえず、不起訴。
ねぇ。笑いすぎですけど、鈴ちゃん……(笑)」

「 ……てか。ソレ(ピンクレース)を受け入れる、シンが おかしすぎっ……(笑)
…………やっぱ、不起訴かなぁ~。
優しいんだよね。そーゆー感じ。」

「 (笑)……。カオリちゃんの気持ち……
わかるよ、私。
シンを 待ってたんだと思う。
待ってた分だけ、部屋の装飾が増えちゃったんだろう……って。」

「 ふ~ん。で、
紗奈は……? 待ってるの。」

「 …………どうだろ。(笑)
やっぱり……わからないことだらけだよ。
待ってるというより……
まだ……」

片想いの途中。

シンへの、クリスマスプレゼントに お弁当を作って 置いてきた。

私が朝、出掛けた後に 食べてくれているはず。

久しぶりに 誰かを想って料理を作った。

シンを想って作った。

“ 弁当 ありがとう!卵焼きおいしかった。”

珍しく ラインに言葉が入っていた。

「 弁当屋……ですから。(笑) 」

「 何?(笑) やらし~。ニヤついてんのぉ」

鈴ちゃんが 私の肩から ピョコンと顔を出す。

見せて、見ーせてっと言って、鈴ちゃんと私はスマホの画面を隠したり、のぞき込んだり……ふざけ合って笑った。

やっぱり、掃除は進まない。

(笑)まっ……いいか。

それから、毎日 お互いにバイトの掛け持ちで 一緒にご飯を食べられない シンのために 私はお弁当を作って、出掛けた。

卵焼きは、欠かさず入れた。

単純に……シンが 喜んでくれるから 欠かさず入れた。



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