No border ~雨も月も…君との距離も~
それから 夏香さんの 遠ざかる足音に、ホッとする自分がいたりした。
それは シンも同じだったようで……
彼女がAスタに入って行くのを確認すると 私の顔を見て 小さく笑った。
「 シンの書いたashの歌。
聞いてみたいな……。」
「 ホントに?(笑) 」
私は 転がったペンを拾い集めて、シンの足元まで
手を伸ばす。
そのペンを シンが拾って、私に差し出す。
「 …………。 ? 」
どうしたことか……。
シンは 差し出したペンを握ったまま…放さない。
「 …………シン? 」
私は、目の前のシンを 見つめる。
くすみのない 彼の瞳に吸い込まれそうになる…。
「 明日の朝、仕事……休んでよ。」
「 …………えっ。 でも……。」
「 そしたら、書くよ。 ラブソング。」
「 …………。 」
「 ダメかな。 」
その……甘えた顔は……破壊力しかない。
テロ……だよ。
私を、どれだけ壊せば 気がすむんだろう……。
可愛い……テロリスト。
「 (笑)……うん。 わかった。」
「 俺、早く 帰るから。」
「 待ってる……。」
シンの書いた ラブソングを 聞いてみたかった。
シンの傍に いたかった。
スレ違いの朝を シンと一緒に 過ごしたかった。
それは シンも同じだったようで……
彼女がAスタに入って行くのを確認すると 私の顔を見て 小さく笑った。
「 シンの書いたashの歌。
聞いてみたいな……。」
「 ホントに?(笑) 」
私は 転がったペンを拾い集めて、シンの足元まで
手を伸ばす。
そのペンを シンが拾って、私に差し出す。
「 …………。 ? 」
どうしたことか……。
シンは 差し出したペンを握ったまま…放さない。
「 …………シン? 」
私は、目の前のシンを 見つめる。
くすみのない 彼の瞳に吸い込まれそうになる…。
「 明日の朝、仕事……休んでよ。」
「 …………えっ。 でも……。」
「 そしたら、書くよ。 ラブソング。」
「 …………。 」
「 ダメかな。 」
その……甘えた顔は……破壊力しかない。
テロ……だよ。
私を、どれだけ壊せば 気がすむんだろう……。
可愛い……テロリスト。
「 (笑)……うん。 わかった。」
「 俺、早く 帰るから。」
「 待ってる……。」
シンの書いた ラブソングを 聞いてみたかった。
シンの傍に いたかった。
スレ違いの朝を シンと一緒に 過ごしたかった。