正義の味方に愛された魔女 5
「あれ?まだ二人で何かやってるの?
もうみんな、向こうで食事の準備してるよ
あーぁ加奈ちゃんのリュック汚れちゃったねー」
いつの間に来ていたのか
百合さんが何も知らないふりで話しかけてきました
リュック渡しながら加奈さん視てるから
絶対に何があったかバレてるんだけどね
「あのー百合さんって、おばあちゃんですよね」
「そうです。私が沙羅ちゃんのおばあちゃんです。…って、急にどうしたの?」
いや百合さん、加奈さんの気持ちわかってるのに完全にスッとぼけてます
それって、かの有名な『変なオジサン』のノリでは?
「あの、そうじゃなくて、お母さんのことはママなのに、おばあちゃんは名前で呼ぶって、変ですよねって言いたくて……それに、どうして誰からもおばあちゃんって呼ばれてないんですか?」
「お母さんのことを名前で呼んでも、私のことをおばあちゃんって呼んでも、どっちでもいいのよ?
みんな、呼びたいように呼んでるだけよね
加奈ちゃんが私をおばあちゃんって呼びたければ、そう呼んでね」
「えー、だって誰もおばあちゃん呼びしてないのに、私だけそんな呼び方したら変でしょ?」
「名前で呼ぶのが変だって言うなら、違う呼び方してもいいよー。ばあちゃんでもばぁばでも、この際ババァでも…」
「いや……さすがにそれは失礼ですよね」
「あのねー
呼び方とか呼ばれ方ってね、言葉にお互いの気持ちが乗るのよ
だからたとえ『あんた』だとしても、いつも親しみを込めて呼んでいて、呼ばれる方もその響きが好きなら、それでもいいと思うのよねー」
よその人を急に『あんた』『ババァ』って呼ぶのはダメだけどね
って、ニコニコしながら付け足して
「あーそうそう、石を詰めたリュックで二人とも怪我しなくて良かった良かったね~」
ってツラッと言いながら私たちを連れてサッサとみんなの所に戻ったのでした
さぁ、加奈さんはこれから百合さんのこと、
なんて呼ぶんでしょうか?
ちょっと沙羅、意地悪な気持ちでニヤニヤしちゃいました……
もうみんな、向こうで食事の準備してるよ
あーぁ加奈ちゃんのリュック汚れちゃったねー」
いつの間に来ていたのか
百合さんが何も知らないふりで話しかけてきました
リュック渡しながら加奈さん視てるから
絶対に何があったかバレてるんだけどね
「あのー百合さんって、おばあちゃんですよね」
「そうです。私が沙羅ちゃんのおばあちゃんです。…って、急にどうしたの?」
いや百合さん、加奈さんの気持ちわかってるのに完全にスッとぼけてます
それって、かの有名な『変なオジサン』のノリでは?
「あの、そうじゃなくて、お母さんのことはママなのに、おばあちゃんは名前で呼ぶって、変ですよねって言いたくて……それに、どうして誰からもおばあちゃんって呼ばれてないんですか?」
「お母さんのことを名前で呼んでも、私のことをおばあちゃんって呼んでも、どっちでもいいのよ?
みんな、呼びたいように呼んでるだけよね
加奈ちゃんが私をおばあちゃんって呼びたければ、そう呼んでね」
「えー、だって誰もおばあちゃん呼びしてないのに、私だけそんな呼び方したら変でしょ?」
「名前で呼ぶのが変だって言うなら、違う呼び方してもいいよー。ばあちゃんでもばぁばでも、この際ババァでも…」
「いや……さすがにそれは失礼ですよね」
「あのねー
呼び方とか呼ばれ方ってね、言葉にお互いの気持ちが乗るのよ
だからたとえ『あんた』だとしても、いつも親しみを込めて呼んでいて、呼ばれる方もその響きが好きなら、それでもいいと思うのよねー」
よその人を急に『あんた』『ババァ』って呼ぶのはダメだけどね
って、ニコニコしながら付け足して
「あーそうそう、石を詰めたリュックで二人とも怪我しなくて良かった良かったね~」
ってツラッと言いながら私たちを連れてサッサとみんなの所に戻ったのでした
さぁ、加奈さんはこれから百合さんのこと、
なんて呼ぶんでしょうか?
ちょっと沙羅、意地悪な気持ちでニヤニヤしちゃいました……