副社長はワガママ5歳児。
悠真「よう、坊主。」
男の子「悠真くん!」
副社長の顔を見るとさっきまで
暗かったその子の表情が
みるみるうちに笑顔になる。
男の子「一緒に遊ぼ!」
いいぞっと言った副社長は
私にスーツの上着を手渡すと
幼稚園児と一緒になって
泥だらけになりながら
泥団子を作り始めた。
私はそれをベンチに座りながら眺めていた。
波長が合うのか子供たちは
副社長を取り囲み皆が
楽しそうに笑っていた。
初めはまばらだった子供たちが
どんどんと集まり
いつの間にかそこには
人集りが出来ていた。