副社長はワガママ5歳児。
悠真「それってヒモって事?」
紫苑「まあ、世間ではそう言うんだろうね。」
悠真「何で別れたの?」
紫苑「今年、ようやく試験に受かって
就職先も決まって彼が
働き始めて1ヶ月。突然いなくなった。」
半年も前の出来事なのに
今でも鮮明に思い出す事が出来る。
彼に未練があるのか。
7年という長い歳月を無駄にしたくないのか。
どちらなのかは分からないけど
今でも私は彼の事を
忘れられずにいる。
好きという気持ちが残っているのかさえ
曖昧なのに、忘れる事が出来なかった。
悠真「え?」
紫苑「理由は知らない。聞いてない。
仕事から帰ってきたら
彼の荷物が全部なくなってた。
その時、思っちゃったんだよね。
7年間、私は何してたのかなーって。
私の7年無駄だったんだなって。
そう思うともう恋愛はいいやって。
時間は無駄にしたくないって。」
悠真「随分とセンチメンタルなんだな。」