不機嫌ですが、クールな部長に溺愛されています
企画のメンバーに泉堂社長共々加わり、複数送られてきたラフのうちどれにするかを検討している。どれも捨てがたく、会議は難航中だ。
あれがいい、これがいいと意見が飛び交う中、女性社員たちの会話が耳に飛び込んでくる。
「これとかパッケージにしておくのがもったいないくらい可愛いし、女性受けは一番いいかもしれません」
「うん、乙女心をわかってるよね。やっぱりAkaruって女性なのかなー」
彼女たちと同じく、花やレースを飾ったデザインのものを見て、私も似たようなことを思っていた。耀と話していてもAkaruの話は出てこないから、真実は謎のままだけれど。
そう考えているとまた彼の姿が浮かんでくるので、はっとした私は皆に変に思われないよう小さく頭を振った。
あれこれと悩んだ末、なんとかひとつに決めて会議は終了した。次の予定に移るため、社長についてミーティングルームを出たあと、なんとなく話しかけてみる。
「Akaruさんは女性だと推測している方が多いようですね」
「あぁ、可愛らしいデザインやイラストが多いですからね。それに、Akaruさんはスイーツ好きで、編み物や裁縫が得意らしいので、女性だと噂されても不思議じゃありません」
あれがいい、これがいいと意見が飛び交う中、女性社員たちの会話が耳に飛び込んでくる。
「これとかパッケージにしておくのがもったいないくらい可愛いし、女性受けは一番いいかもしれません」
「うん、乙女心をわかってるよね。やっぱりAkaruって女性なのかなー」
彼女たちと同じく、花やレースを飾ったデザインのものを見て、私も似たようなことを思っていた。耀と話していてもAkaruの話は出てこないから、真実は謎のままだけれど。
そう考えているとまた彼の姿が浮かんでくるので、はっとした私は皆に変に思われないよう小さく頭を振った。
あれこれと悩んだ末、なんとかひとつに決めて会議は終了した。次の予定に移るため、社長についてミーティングルームを出たあと、なんとなく話しかけてみる。
「Akaruさんは女性だと推測している方が多いようですね」
「あぁ、可愛らしいデザインやイラストが多いですからね。それに、Akaruさんはスイーツ好きで、編み物や裁縫が得意らしいので、女性だと噂されても不思議じゃありません」