Sarcasm
「私がプルートに潜入したのは、私の死んだ母の復讐をするためよ!あんたは母が私を妊娠すると、すぐに母を捨てた!母を娼婦のようにしか扱わなかったくせに!!」

「……お前は……私の……」

母は私を堕ろさず産んだ。そして苦労して死んだ。私は……母に何もしてあげられなかった。母は、私を命をかけて愛してくれたのに……。

「私はお前が父親だとは思っていない!!だから、この手で始末する!選択肢は与えた。しかしお前はそれを放棄した!自業自得だ!!」

「ひっ!!待ってくれ!!お前の母さんのことは悪かった!だから、この命だけは……」

ジュピターは涙ながらに懇願しだした。それを見て、ネプチューンは嗤う。悪の親玉の滑稽な末路だ。

「人を散々殺しておいて、それはないんじゃない?……最後に教えてあげるわ。私の名前はーーー」

ジュピターの目が固まる。私の名前は、ジュピターと母が考えた名前だ。

「……さよなら、父さん」

ネプチューンは引き金を引く。乾いた音とともに、ジュピターの体が崩れ落ちた。もう、その体に命はない。

ネプチューンの復讐は、終わったのだ。

「……ふふふ。あっははははははははは!!」
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