Sarcasm
特殊警察・対策会議
新しいメンバーが増えた一週間後、ネプチューンは黒いスーツを着て家を出た。

スーツを着ている時は、ウィッグをつけメガネをかけ、変装している。それには大きな理由があった。

その理由は、プルートには知られてはならない理由だ。もしも知られてしまったら、ネプチューンは間違いなく殺されるだろう。いや、彼女だけではない。

ネプチューンは大きな建物の中へと入っていった。ここは警察本部。主に殺人や誘拐などの大犯罪の捜査を行なっている。

彼女は建物の奥にある会議室へと急ぐ。ネプチューンが廊下を歩いていると、多くの警察が敬礼をした。

「プルート対策本部」と書かれた会議室へ入る。多くのスーツを着た人々がネプチューンを見つめた。

「こんにちは、まだ会議は始まっていませんよね?」

笑顔を作り、ネプチューンは会議室を見渡す。会議が始まっている様子はない。

「ネプチューン先輩!大丈夫ですよ!まだ始まってません!」

明るい声で近づいてきたのは……マーキュリーだ。

「…あなたがプルートに潜入してくるなんて、夢だと思ったわ」

マーキュリーは無邪気に笑う。

「えへへ。頑張ります!」

マーキュリーはネプチューンの後輩だ。不思議とよく一緒に事件現場で一緒になったりする。

「今日は報告もしなければならない。気を引き締めよう」

そう話しかけてきたのは……サターンだ。サターンは二人の上司でもある。
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