君を消したワタシ。君に消されたボク。

その拓けた視界の中で、太陽よりも強く光を放つ存在を確認。

俺は光に吸い寄せられる虫のごとくそこへ向かって加速する。

「おはよう。やっぱ今日は負けか」

「おはよー。やっぱって何?」

コウは手をヒラヒラと。

それから眉を下げての小首を傾げている。

くそ。

今日も満点に可愛いかよ。

これは惚れた弱みかもしれないが……。

いや、みんなも好きな奴で当てはめて欲しい。

そこにコウの仕草を合わせてみろ。
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