君を消したワタシ。君に消されたボク。

だってそうだろ?

楽だからとチャリを持ってきてるコウが、それでも朝は毎日俺と歩いて登校してる。

それってちょっと自惚れる。

「何の笑いよ?」

「楽ばっかしてると太るぞ」

が、そんなことを体現する訳にはいかず悪態を吐く。

そこをついてしまったら朝のこの時間が無くなってしまいそうで、俺はそれを怖がる軟弱者だ。

「そんなわけ!モトハルは分かってないなー。

そんなのちゃんと予防してるに決まってるじゃん」
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