君を消したワタシ。君に消されたボク。

 例えば夜。

 眠りにつく直前。

 一週間の終わり。

 その瞬間に考えていたのもアイツのことだ。

 俺はもう四年以上もそんな毎日を繰り返している。

  暇さえあれば考えてしまうのはアイツのことばかり。

 つまり、俺は相当アイツに惚れているらしい。

 その再確認への笑いを落とさずにはいられなかった。
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