その夜は、星が綺麗だった
「んんー今はこーゆーのが流行ってるわよ」


「こ、これは…私には似合わないと…」


「うん、私もそう思うわ」


じゃあオススメしないでくださいよ


「そーねー、あなたに似合っていて、それでいて、美しいものはねぇ〜」



ドレスと睨めっこ


「相田さん、この子に似合っていて、夜会で誰とも被らない美しいドレスを持ってきて下さらない?時間はかかっても構いませんので」


「はい、かしこまりました。少々お待ちください」


恭しく頭を下げ、奥に行った相田さん


「お母さんよろしいのですか?」


お母さんが選ぶのではなくて、相田さんに任せてしまわれて…


「ええ、いいのよ。どーせ、私も相田さんと同じものを結局は選ぶと思うの。だから、いいの」


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