その夜は、星が綺麗だった
閑散とした部屋で私1人
相田さんが選んでくれたコーデ
それに合うメイクとヘアアレンジ
真っ黒
でも、あの時のような孤独ではなく
芯の強さを象徴するかのようだった
コンコン
「母です」
「どうぞ」
私の声と同時に扉が開き、中に入ってくる
「時間よ。行くわよ」
「はい、お母さん」
笑顔を忘れない
そうでしょ?
お兄ちゃん……
お兄ちゃんはいつも笑顔だったね
私、いってくるね
もう、戻れない
私の選択は間違っていないと証明したい