その夜は、星が綺麗だった
ぴ、ぴぴっぴ、ぴぴ、ぴぴ


ガチャ



部屋の前で鍵のロックを解除

電子音が誰もいない廊下に広がり、正しいパスワードが入ったことで開く鍵とドア


おかえりなさい、と、言ってくれるのは

受付のお姉さんぐらいだろう


白と黒で整えられた部屋
家具も大してない

感情なんて、何にもないそんなことを象徴しているようだった

まるで、私のような部屋


でも、それが1番落ち着く


「ただいま」



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