その夜は、星が綺麗だった
「買い物に行ってきます」


「雨が降ってまいるかもしれませんので、傘を持っていってください。レナさんお気をつけて」



「分かりました。行ってきます」


6月の中頃

天気予報なんてあてにならない

梅雨時期だからいつ降り出すかわからない


だけどお姉さんが降るといったら、まず、間違いなく降るのだろう


ガラス張りのドアの横には、ご自由にお使いください、とかかれてある

また、その横には、使用済みのものはこちらへ、と、かかれてあった


ご自由にお使いください、とかかれてある所から、折り畳み傘を持ち出す


カバンの中にいれ、


寮を出る






「お気をつけて」


私に言ったのだろうかと思い、振り返ってみると、



そこにはさっきいた4人組の1人、アサヒくんがいた


< 15 / 288 >

この作品をシェア

pagetop