その夜は、星が綺麗だった
「おかえりなさい、レナさん」


車の前で私の帰りを待っていたお姉さん


「ただいま、お姉さん」


いつものやりとり


お姉さんがドアを開けてくれる


「おかえりぃおじょーちゃん」


軽い調子で私に話しかけるお兄さん


「ただいま」


この人はアメリカで暮らしていたお姉さんの2つ年の離れた弟



ちょうど大学を卒業したから、難関だと言われている免許を軽々ととって私専属の運転手になってくれたのだ



「おじょーちゃん、学校どーだったでい」


喋り方が独特で面白い


「普通だったよ」


お兄さんの容姿はお姉さんそっくり


日本でお姉さんとお兄さんが二人で歩いていたら周りはキャーキャー騒いだことがあったそうだ



大変だね…


美男美女も


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