その夜は、星が綺麗だった
もう三月



私は4年生



日本とは違う学期制度
高校は四年生であって、私が入学してきたときは、2年生扱いだった


12月に卒業式

入学式はなく、5月ごろに新入生がいつの間にかいるという感じだ




日本じゃあ、卒業式が終わって、テスト期間に入った頃だろう






最初は授業についていけなかったけど


運が良かったのか悪かったのか


たまたま私の隣の席がジョンだった



私が来るまではジョンが首席だったらしい



だから、ティーチャーもジョンに教えてもらいなさいとおっしゃった



ジョンと関わり始めたきっかけはこれだった


教えるのがすごく上手ですぐに理解できた


ジョンは『ルナの理解力が長けてるだけ』と言っていたが、それでも私はジョンの教え方がうまいと思った


ジョンが秀才なのがすぐに分かった




そのおかげで私はアメリカ編入最初のテストでほぼ満点のスコアを出して堂々とトップに立ったのだった


ジョンは悔しそうにしてたが『おもしれー』『次は負けねぇから』と嫉妬することもなかった


それどころか良い意味でライバル視してきたのだ




もちろん知ってた


私が海崎財閥令嬢なのも



ジョンが私たち海崎財閥に並ぶ“マーティン財閥”のご子息様ってことも




きっと海崎財閥とマーティン財閥が


世界四大財閥のうちの、二つ

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